投資体験ラボ

もりた つかさ

2026年5月31日

経済に妙に詳しい中学生たちに大人がザワついた日。丸の内中学校で経済・投資体験ゲーム「世界の国版」を開催しました!

この日は名古屋市立丸の内中学校にて、投資体験ゲーム「世界の国版」を開催しました!参加してくださったのは3年生のみなさん、そして先生チーム。

丸の内中学校さんとは、ご縁をいただいてから今回が3度目の開催。昨今の株高も影響してか、一段と興味深いゲーム展開、そしてコミュニケーションの会となりました♪

今回はいろんな意味で書きたいことが満載すぎて、どう書こうか悩みながら記事を書いています笑。

キャリアナビゲーターさんが一人で進行!

進行役は、丸の内中学校のキャリアナビゲーター浅野さん。
浅野さんにはこれまでも率先して投資体験ゲームを自校で開催してくださったり、他校のキャリナビさんに向けて体験会を開いてくださったり、ご自身でもナビゲーター役にチャレンジしてくださったりと、CURIATIONの活動を語る上で欠かせない存在となっている御方です。いつも多大なるご支援をいただき、本当に本当にありがとうございます!

新システムによるスタンドアロン形式の進行でしたが、全く問題なく進めてくださって一安心です♪

経済に妙に詳しい子どもたちに大人も顔負け

ゲームのレポに入る前に。
今回特に印象的だったのは、学生のみんなの意識や理解度の高さ。ゲーム中はマーケットの変化を読み解きながら主要な経済イベントのポイント解説等を行なっているのですが、今回の生徒さんは、妙に詳しい…!
インフレとは?バブルとは?と聞けば、みんな我こそはと手をあげて発言してくれるんですが、その説明がまたわかりやすい…!浅野さん&先生チーム&私の大人テーブルは、生徒たちの自信に満ちた様子に終始ザワついていました笑。

聞けばまだ授業等では習っていないことばかりとのこと。昨今の投資に関するニュースやご両親の影響もあってのものかもしれませんが、やはり、何か大きな時代の変化を感じますね。

現金9割の生徒チームと、現金0%の先生チーム

前置きが長くなりましたが、そんなわけでゲームスタート!
学校での開催ということで、お金の性格診断は割愛、本編からスタートしていきます。

ゲームは冒頭から、それぞれの個性と思惑が見事に分かれる展開に。
中でも目立っていたのはチーム3班。「まずはお金を減らさない、様子見から」ということで、現金比率9割という明確な防御姿勢でゲームをスタートさせます。他のチームもある程度の現金比率を保ちながらも果敢にチャレンジするかたわら、唯一現金に配分しなかったチームが、先生チームでした(笑)下は全ターンを終えての投資傾向グラフ。

「資金100万円はあくまで投資に回していいお金として捉え、積極的に投資をする」という方針を掲げ、生徒からの「リアルじゃない!」という声を跳ね除けながら大人の威厳を示す先生チーム。スタートは先生チームの積極性に軍配が上がりました。ここから先どんな展開になっていくでしょう…!

毎ターンにドラマが起きる、作り手としてもニヤニヤな展開

大きく動いたのは3ターン目。
チーム2班が世界の変化と各国の特徴を読み解き、他チームを置き去りに大きく資産を伸ばし一位に躍り出ます!

このまま逃げ切るかと思いきや…さらなるドラマが5ターン目に待っていました。何があったかは実際にゲームを参加した方だけの宝物ですが、資産推移グラフからも何かがあったことはお察しいただけるかと思います。
直前まで左うちわで「お金があるんで」とドヤっていた2班の愕然とする姿と歓喜する他チーム、いやぁ…面白かったですね(。-_-。)

2班が足踏みをしているところ、すかさず先生チームが一位に返り咲き!ラストの生徒の追い上げも届かず、堂々の1位となりました!おめでとうございます♪

それぞれのチームが自分たちらしい投資に取り組む

激しい上位争いが繰り広げられた中で、密かに平均さん(全ての投資先に均等に配分)とデッドヒートを繰り広げたチーム1班は、投資傾向グラフからも分かるように分散度を高めながらも見事に平均さんを上回る成果を上げました!

さらに部門賞にも目を向けると…1、2班が大部分を占める結果に!笑

2位の5班は優勝こそ逃したものの、リターンとリスク(価格のブレ幅)のバランスが最も優れている「投資家レベル部門:すでに投資家レベルで賞」に選ばれました♪

お金を増やすゲームではあるものの、投資家という視点で見たときの評価においては、必ずしも1位のプレイヤーが優れているとは限らないのが投資の世界。投資家が目指すべき「リスクを抑えてリターンの最大化を図る取り組みができていた」ということで、ゲーム中の発表においても大人顔負けの考察を披露してくれた5班、納得の結果でした。

また後半にかけて積極的な投資にチャレンジした3班は「安全な投資を心がけたで賞」と「これからが楽しみで賞」をしっかり獲得。終盤は「各チームのお小遣い分は現金にして残す」という面白い戦略も披露してくれました♪

そして個人的に印象に残っているのは4班です。
4班は中盤まで堅実な判断を続けながらも、成長する国を見極めしっかり資産を築き、上位に位置していました。
ところがリスクをとって勝負に出たタイミングで市場は急変。その経験が次の判断にも影響し、結果として悔しい順位で終えることになりました。
ただ、投資に限らず、人は成功だけでなく失敗からこそ多くを学びます。そう考えると、今回もっとも経験値を積んだのはきっと4班だったのではないかなと私は思っています。

AIにも聞いてみた

ということで、今回は6チームがそれぞれ本当に個性的な取り組みでチャレンジしてくれました!今回のシステムからゲームプレイをAIでも分析できるようにしているんですが、「今回のプレイヤーの傾向を一言で表現してもらったところ」、面白い表現をしてくれたので共有したいと思います。

  • チーム先生:フルベット派・大胆采配

  • 5班:分散→集中の柔軟切替・優等生

  • 2班:振り切れガチホ派・エンタメ枠

  • 1班:超バランス型・地味堅実

  • 3班:観察→展開の進化系

  • 4班:守備重視・チャレンジもタイミングミス

前半非常に強かった2班を「エンタメ枠」と定義する容赦なさ(笑)
でもきっと、参加した各チームは納得の表現ではないかなと思います。

最後に

今回のゲームでは、生徒も先生方も一緒になってワイワイ賑やかに過ごしていただけて、開催する立場としても本当に楽しい時間でした。

中でも、先生方が1プレイヤーとして生徒と同じ立場・同じ目線に立って参加してくださったこと
明確な答えや正解がない経済・投資という世界の中で、自分たちはどんな選択をするのか、周りはどんな考えを持っているのか——年齢や立場を超えてフラットに考えを共有し合える、これもまた経済・投資というテーマの魅力・醍醐味だと改めて感じた次第です。

そして今回は、生徒さん一人一人が積極的にコミュニケーションに混ざってくださったおかげで、浅野さんも先生方も私も感心しっぱなし。
その時間があまりにも心地よく、つい時間を忘れて会話が弾んでしまい、後半かなりの駆け足になってしまったのは反省点です…すみませんでした🙇

学校開催というと、体育館等を使った大人数での実施が基本になるため、どうしてもコミュニケーションの密度は薄くなりがち。
今回のように教室規模で集まれる開催だと、お互いの考えを密に交わしながら進められるため、これもやっぱり良いなと感じた次第です。

今後はキャリアナビゲーターさんや先生方お一人で進行できる仕組みを整えていきますので、こうした密度の高いコミュニケーションの場が、各学校でどんどん育まれていけば嬉しいなと思っています。

——ただ一方で、そうした現場に私自身が立ち会えなくなってしまうことには、個人的にちょっぴり寂しい気持ちもあったりして。
というわけで、必要なくてもコソコソ立ち会いには行きたいなと思っています笑。

アンケートもご紹介させてください

今回も素敵なアンケートを頂戴したので、一部ご紹介させてください。

・ゲームをチームでやったことで、知っている人と知らない人で話すと、両方の理解が高まってよかった

・投資はギャンブルに近いものだと思っていたが、実際は違った。またやりたい。

・父が投資をしていたところを見たことがあるので、今回の授業の話を家でしたいと思った

・少しからでも少しずつできそうだし、世界に繋がると思った。世界で起きていることやこれからどうなるかを想像したい

・世界の出来事が投資にそのまま影響するのが面白かった、自分でもチャレンジしてみたいと思った

・株は思惑で先に動くのが面白かった。世界で起きていることをもっと知りたいと思った

・投資は自分の思う通りに行くはずがないことを改めて認識することができた

・下がったところで攻めて、上がったところで抑えたのがうまくいった。「自分の好きなこと」に投資を入れるのもありだと思った

・日本のニュースだけじゃなくて世界の状況ももっと知りたいと思った

・世界のことや日本以外の国にも興味が持てた

最近はメディアを中心に「投資」という言葉が一人歩きをしていて、私たちの活動も多かれ少なかれ「投資を推奨する企画」と捉えられてしまいそうなことと危惧していましたが、今回参加してくれた生徒さんはしっかりと思いを受け取ってくださっているなと嬉しく思います。

今後も外の世界に関心を持ってもらうきっかけづくりと、「やってみたい」が始まる体験の提供に邁進していきます♪

©️一般社団法人CURIATION