投資体験ラボ

もりた つかさ

2026年8月25日

【6公民館同時連携】茅ヶ崎市にて経済・投資体験ゲーム「世界の国版」を開催しました!

今回は令和9年に市制施行80周年を迎える茅ヶ崎市様からのご依頼で、市内の公民館6館同時連携による経済・投資体験ゲーム「世界の国版」を開催させていただきました!

これまでも家計コーチ 秋山先生のご縁で、茅ヶ崎市内の公民館様でたびたび開催してきましたが、今回は市内6館(青少年会館・鶴嶺公民館・松林公民館・香川公民館・小和田公民館・南湖公民館)での同時開催…!主会場となる小和田公民館を除き、各会場とはzoomを繋げてのリアルとオンラインを組み合わせた同時開催という、これまでにないスタイル &規模での開催。お話があった当初は「本当に実現できるのか」というレベルからのスタートでしたが、ナビゲーターを務めてくださった秋山先生、そして各館の職員の皆様のお力添えのおかげで、無事開催を迎えることができました!

まずはお金の性格診断から

ご参加いただいたのは26チーム・合計85名の子どもたち。通常のチーム戦に加え、各公民館でのチームの平均値による公民館対抗戦も実施。まずは恒例のお金のタイプ診断からスタート。
26チーム・85名の中で、見事に9タイプすべてが登場する結果に。

珍しかったのは、比較的登場がレアな「ポイントゲッター」が最も多く、続いて人生設計を大事にする「ライフデザイナー」、堅実派の「やりくり上手」と、比較的保守的・安定志向な3タイプが全体の半分以上を占める落ち着いた顔ぶれとなったこと。そこに攻めの「波乗り名人」やライフスタイル派の「週末ゴージャス」も少数ながらしっかり存在し、地域の公民館対抗戦らしい多様さも垣間見えました。

ちなみに、プレイヤー一覧から各チームの配分を円グラフで見える化するアイデアは松林公民館の担当者さんから。これにより各ターン特徴的なプレイヤーの動きを見逃すこともなくなりました。こうしたご意見に支えられて体験としてのクオリティもどんどん良くなっています♪

序盤独走の松林E、そして終盤に生まれた大逆転

そしていざ、投資体験ゲーム「世界の国版」スタート。
6ターン制で、世界各地の国・地域に投資先を分散させながら、ニュースに合わせて市場の動きを体感していきます。元手は1チーム100万円からのスタートです。

序盤から中盤にかけて独走していたのは松林E。ターン1からターン4まで一貫してトップを守り続け、このまま逃げ切るかと思われました。

ところが物語はターン5で大きく動きます。ターン4時点で14位まで沈んでいた青少年Cが、ここで一気に資産を伸ばし、まさかの首位浮上。序盤独走していた松林Eを一気に抜き去り、そのまま最終ターンも順位を守り切って1位フィニッシュとなりました。2位には鶴嶺Bが滑り込み、独走していた松林Eは最後に3位まで後退という結末に。

今回はランキングの入れ替わりが全体的にも激しく、上位以外のチームでも激しい順位争いが行われていたのもこのグラフからも(ちょっと密集していてわかりにくいですが汗)見て取れます…!

そして今回も注目したいのが、12位に位置していた『平均さん』。何も考えず、ただ淡々と均等に配分するだけでもちゃっかり真ん中にランキング。まさに平均さんという結果になったのもまた面白いところです。
さらには、いつもなら必ずと言っていいほど上位に食い込んでくる「波乗り名人」を抱えるチームが劣勢に立たされているのも珍しい展開でした。

14位から頂点へ奇跡の逆転、青少年Cに何があったのか

ゲームが終わった後、青少年会館でサポートをしてくれていた方に話を聞いたところ、実は青少年Cチーム、資産を大きく伸ばしたターンで、本来投資しようと思っていた国とは別の国に誤って100%投資をしていたとのこと…!笑。それがまさかの結果オーライ、思いがけない上昇を引き当て、一気に大躍進してしまったのだとか(笑)まさかの展開に会場も大盛り上がりだったそうです♪

グループ対抗戦の結果は鶴嶺公民館が制覇

今回は個人・チームの結果に加えて、6公民館対抗のグループ戦も実施。優勝の栄冠は鶴嶺公民館(平均256万円)に輝きました!

面白いのは、優勝チーム・青少年Cを擁する青少年会館がグループとしては4位にとどまったこと。一方の鶴嶺公民館は、2位の鶴嶺Bをはじめランク上位に各チームが乗ったことで、グループとしての層の厚さで勝利しました。個人の大逆転ドラマと、公民館全体の総合力、それぞれに見どころある結果になりました。

こうしてグラフにまとめてみると、公民館対抗でも激しく順位の入れ替わる白熱した勝負だったことがわかりますね♪

投資傾向グラフから見える、それぞれの「色」

このグラフは6ターンを通じた配分の積み重ね(延べ投資額の構成比)を示すもの。上位チームを見比べると、スタイルの違いがくっきり浮かび上がります。
特徴的だったのは、1位と3位のチームは最も配分の多かった投資先が貯金だったこと。これはこれまでにない結果だったと思います。

ゲームとはいえ、上昇をしっかり捉えながらも、資産を守る意識もしっかり持った取り組みに私たちも思わず唸ってしまいました(笑)。

26チームそれぞれの一戦を、AIに振り返ってもらうと…

今回は、各チームの投資判断のスピード・分散度・順位推移をもとに、AIが26チームそれぞれの行動を分析、まとめてくれました!

最終順位だけでは見えてこない各チームの戦い方。同じ結果でも、その過程にはそれぞれまったく違った投資スタイルが表れています。

青少年C(1位)

14位からの大脱走を決めた、静かなる逆転劇の主役 — ターン4まではまさかの下位に沈んでいたが、ターン5で誰よりも大きく資産を伸ばし一気に首位へ。安全性スコアが26チーム中最下位・逆張り度はトップクラスというデータの通り、リスクを恐れず我が道を行くスタイルが最後に花開きました。

鶴嶺B(2位)

序盤から一貫して上位、感性で相場と向き合った準優勝 — 一貫性スコアが26チーム中もっとも低く、決まったルールに縛られない柔軟な判断を重ねながら終盤にかけても着実に資産を積み増し続けました。

松林E(3位)

ターン1から4まで独走していた、序盤の絶対王者 — 一時は全チームトップを走り続けたものの、成長度スコアが全体最低というデータ通り、ターン5の全体的な急伸局面で他チームに一歩譲る結果に。それでも見事な3位フィニッシュでした。

香川B(4位)

じっくりコツコツ、後半にかけて加速したタイプ — メリハリスコアが全体でも際立って高く、攻める場面と守る場面をはっきり分けるスタイルが安定した順位につながりました。

香川A(5位)

堅実な伸びで香川公民館のもう一つの顔 — 香川Bと同じくメリハリスコアが高め。香川公民館の2チームがそろって同じ投資哲学を見せたのが興味深いところです。

小和田C(6位)

THEバランサーらしい、バランス重視の手堅い一戦 — 逆張り度がやや高めながらイナゴ度(高値づかみ)は低く、周りに流されず無理な追いかけ方もしなかったのが好結果につながりました。

青少年B(7位)

投資家レベル部門を含む3冠、隠れたMVP — スキル運・逆張り度ともに26チーム中トップクラスと、相場の流れを捉える力と周りに流されない判断力を兼ね備えていました。序盤は伸び悩んだものの終盤の追い上げが光りました。

松林A(8位)

ライフデザイナー×2を軸にした堅実チーム — イナゴ度がやや高めで、上がった投資先を追いかける場面も見られましたが、全体としては堅実にまとめました。

鶴峰E(9位)

鶴嶺公民館を支えたもう一つの力 — メリハリ・一貫性ともに感性寄りで、決めたルールに固執せずその場の判断を重視するスタイルが見て取れます。

南湖A(10位)

やりくり上手を軸に手堅く立ち回った一戦 — メリハリの効いた攻守切り替えとスキル運の高さが同居し、派手さはないものの着実に上位10入りしました。

鶴嶺D(11位)

集中投資、孤高の勝負師だったで賞を受賞 — 押し活度が26チーム中トップ、分散度は逆に最低クラスと、分散部門での受賞通り特定の投資先に絞った一途なスタイルでした。

松林B(12位)

4名の多様なタイプ構成で挑んだ一戦 — 分散度は全体トップクラスながらイナゴ度もやや高めと、広く構えつつ勢いにも乗る両方の顔を見せました。

南湖B(13位)

コツコツマスター×2を含む堅実派 — 押し活度が全体最低で、特定先への思い入れよりも広く浅く構える、じっくり型らしい堅実な歩みでした。

鶴嶺C(14位)

序盤で一気に伸ばすも、終盤は伸び悩んだタイプ — 押し活度が高めで序盤の勢いは上位陣に匹敵しましたが、ターン5以降はやや失速。

小和田E(15位)

THEバランサー×コツコツマスターの堅実コンビ — 松林Eと同じく成長度は前半型で、序盤の貯金を守り切る安定した歩みを見せました。

小和田A(16位)

パーリーピーポーも交えた個性派チーム — 逆張り度は低めで安全性は高く、周りと歩調を合わせながら無理をしない堅実な立ち回りが目立ちました。

松林D(17位)

広く分散しながらバランスが良かったで賞を受賞 — 分散度・一貫性ともに全体トップクラスと、名の通り計画的かつ幅広い分散投資を貫いたチームでした。

鶴嶺A(18位)

着実な右肩上がりを見せたチーム — メリハリの効いたスタイルに分散度もやや高めと、堅実さと機動力を両立させていました。

小和田B(19位)

やりくり上手×2の堅実路線 — 一貫性は感性寄りで、決まったルールよりもその場の判断を重視するスタイルでした。

松林C(20位)

オンオフが激しいで賞を受賞 — メリハリスコアが26チーム中もっとも高く、攻める時と守る時の差が全体で最大。ただ終盤の伸びはやや控えめに。

小和田D(21位)

高値づかみに気をつけま賞を受賞 — イナゴ度が26チーム中トップクラスで、上がった投資先を追いかける場面が多く見られつつも、終盤にかけて盛り返しました。

香川C(22位)

2名編成、パーリーピーポー×やりくり上手のコンビ — 安全性が26チーム中トップクラスで、押し活度も高め。特定の投資先への安定した信頼を寄せながら、じっくりとした歩みで資産を伸ばしました。

南湖C(23位)

波乗り名人を擁しながらも波に乗り切れず — 成長度は全体上位で終盤にかけての伸びはあったものの、序盤の出遅れが響き他チームの伸びにはやや及びませんでした。

青少年D(24位)

無理をせず安全な投資を心がけたで賞を受賞 — 安全性が26チーム中トップクラスと、名の通りリスクを抑えた堅実なスタイルでした。

南湖D(25位)

ドリーマーも交えた個性派チーム — 一貫性は高めで決めた方針を貫く姿勢がありつつ、スキル運はやや控えめ。序盤の伸びは控えめでしたが終盤にかけて着実に積み増しました。

青少年A(26位)

一定のルールを定めて計画的な投資を行なったで賞、そして見事にハズレを大きく引いてしまったで賞のダブル受賞 — 一貫性スコアは26チーム中トップ、スキル運は最下位という対照的な結果に。計画性はしっかりしていた一方、相場にはやや裏切られてしまいました。次回のリベンジに期待です。

・・・とのことでした!
経済・投資体験ゲームでは、各プレイヤーの投資行動をさまざまな角度から分析し、部門賞や投資家タイプ診断といった形で発表しているのも特徴です。

↑まだまだ試験的な段階ですが、投資家タイプ診断も実施中!

三年間の活動を通じて感じる「日本への意識の変化」

最後に、2年前に作成したこんなデータをご紹介します。
これは当時まだ100名程度だった参加者さんのプレイデータをもとに作成したもので、グラフも棒グラフと円グラフで比較はしづらいものにはなりますが、この棒グラフの一番左端が、10代の参加者さんの投資傾向の比率になります。

そしてこちらが今回の子どもたちの取り組み結果 (再掲)

パッと見はなんとなく似たようなところもあるんですが、これまで取り組んできた私たちには、明確に変化を感じることがあるんです。

その一つが、日本への投資が明らかに増えたこと。それは比率もそうですが、日本に投資をするという選択をする人・チームが明らかに増えたことです。
3年前は、上の棒グラフから見てもわかるとおり、とにかく日本は人気がありませんでした。0%っていうプレイヤーがいることが、ある種当たり前だったりもするぐらいだったんです。その理由を聞けば
「日本は信用ができない」(これが一番多い理由でした…)
「ニュースを見ると政治家が喧嘩してばかり」
「みんな元気がない」
「全然成長していない」
「お父さんのお給料が増えない」
と、聞いている私たちがギュッと胸が苦しくなるような辛辣な声を多く耳にしてきました。

ところが、今年に入ったあたりから、ちょっとずつ変化し始めているのを感じます。今回参加してくれたお子さんは「日本を応援したい」「日本に頑張って欲しい」、そんな声を上げてくれる声が目立ち、最後のターンでは日本に全額投資して「やっぱり日本でしょ!!」と声を高らかにするチームもいて、私も思わず熱くなってしまいました(笑)

昨今の日経平均の動向やニュースの変化、また周りの人たちの声にも変化があったのかもしれません。今回はそれを行動で示してくれたような気がしてなんだか嬉しくなってしまいました。子どもたちの希望にあふれた笑顔って、なんでこんなに感動しちゃうんでしょうね。

さらに世界に対しての意識も変わってきたように思います。冒頭の各国の紹介で「有名なアメリカの企業といえば?」と質問を投げればみんなテック企業を中心にぽんぽんと名前を上げてくれますし、中には「Open AI」なんて名前まで挙がるほど(笑)、私たちが思っている以上に、世界・経済と子どもたちの結びつきは親密になっているのかもしれません。もちろん、今回参加してくれた子どもたちがそもそも意識が高いというのもあると思います。

そんな様子を見ながら、もっと面白い体験に巻き込んでみたいなとアレコレ妄想が止まりません。むしろ彼らこそが、今の大人たちのマインドを変える立役者としてゲームを実施するなんて展開もありなのではと…(笑)

最後に

ということで今回は、茅ヶ崎市でリアルとオンラインを組み合わせた、初の大規模開催となりました。

企画のお話をいただいてから遡ること約半年。私たち自身も、「本当にこの形で実現できるのか」と手探りの状態から、さまざまなことを想定しながら準備を進めてきました。

7月から8月上旬にかけて何度もリハーサルを重ね、当初は「本当に開催して大丈夫なのか」「もしかしたら初のゲーム中断という事態にもなりうるのでは…」とビビりまくっていました。

それでも、各公民館の職員の皆さまが現場を想定して的確なご意見をくださり、細かな調整や取りまとめを重ねてくださったおかげで、本番直前には「少なくとも、こちら(ゲームのシステム)にトラブルさえ起きなければ大丈夫!」と思えるほどのクオリティにまで仕上げてくださいました。本当に感服です。

……そして本番直前、案の定こちらでシステムトラブルが発生しました(涙)。

さらに思いがけない通信トラブルなどがあり、表には見えないところではなかなかのドタバタだったのですが(笑)、ナビゲーターを務めてくださった秋山先生が見事な立ち回りで時間を稼いでくださったり、各会場の職員の皆さまが臨機応変に対応してくださったおかげで、大きなトラブルとして表に出ることなく、時間は若干押してしまいましたが、参加してくださったお子さまには最後までゲームを楽しんでもらうことができました。

今回の開催が無事に終えられたのは、本当に皆さまのお力があってこそです。この場をお借りして、改めて心より感謝申し上げます。

そして何より、今回ぜひ感謝をお伝えしたいのが、この企画を考え、私たちにラブコールを送ってくださった小和田公民館の館長さんです。
「茅ヶ崎市の記念イベントとして、子どもたちに体験をさせてあげたい」そんな館長さんの一言がなければ、そもそも今回の企画は生まれていませんでした。

↑スクリーンに映るノリノリな館長さん(笑)

これは、私たちCURIATIONのコンセプトである"「やってみたい」がはじまる"を、まさに体現する出来事だったように思います。

誰かの「やってみたい」が、人を、世界を動かす。
そしてそこからまた新しい「やってみたい」が生まれていく。

館長さんの「やってみたい」が私たちを含め多くの人を巻き込み、それぞれが持てる力を出し合いながら、こうして一つの素敵なイベントをつくることができました。
そしてこの体験が、今度は参加してくれた子どもたち一人ひとりの「やってみたい」につながっていく。そんな循環が生まれていたとしたら、これほど嬉しいことはありません。

実は私たち自身も、半年前にこのお話をいただいてから、この開催日を一つのゴールとして、多くのチャレンジをすることができました。
「いつかやろう」が、
「この日までになんとか形にしよう」に変わったんです。

そこからシステムの再構築、情報のリライト、ゲーム演出の見直し、さらなる体験づくりへの挑戦など、私たちにとっても多くの学びと成長にあふれた、とても充実した時間になりました。そしてこれこそが、私たちが感じた「やってみたい」の力そのものなんだと思います。

私たちCURIATIONがつくっていきたいのは、子どもも大人も関係なく、誰もが「やってみたい」に出会い、その一歩を踏み出すことのできるきっかけの場を作ること。

今回、館長さんの「やってみたい」に私たち自身が巻き込まれ、一緒に形にしていく中で、その思いは以前よりもさらに強くなりました。館長さん、本当に素晴らしい「やってみたい」をありがとうございました。

そして、この企画に関わってくださったすべての皆さま、本当にありがとうございました!今回の反省を活かし、一層面白い企画と体験をご用意できるよう今後もがんばります!

©️一般社団法人CURIATION