投資体験ラボ

もりた つかさ

2025年10月10日

名古屋市立楠中学校で投資体験ゲームを開催しました!

今回は楠中学校様にて投資体験ゲームを開催!
昨年に引き続き2回目の開催ということで、今年も元気いっぱいの生徒さんがチャレンジしてくれました!

投資体験ゲームシリーズの初級編的な位置付けでもある「世界に投資しよう版」は、主要先進国3カ国・主要新興国3カ国、さらに貯金という7つの投資先に対して、各国の特徴や経済ニュースを踏まえて投資をしながら資産スコアを競い合います。
今回は1学年約200名の生徒が36チームに分かれ、先生チームも交えた総勢37チームで実施しました。

今回はFPの先生ではなく、企業のキャリアコンサルタントからブランディングまでを手がける株式会社en-culture(https://en-culture.co.jp/)の代表筒井祐佳里さんが司会進行を務めてくださいました!

全体的に積極的な投資が目立つ展開に

昨今の株高の空気を感じてか、比較的積極的な投資を行うチームが目立ち、スコアランキングは回を追うたびに目まぐるしく上下に入れ替わる展開に。後半は中盤まで控え目だった5組6班が一気に追い上げ、最後はぶっちぎりのトップに!なんと歴代最高資産額をマークしました!おめでとう!!

クラス対抗から生まれたドラマに主催者が胸熱に

今回は、全チームのランキングに加えて、各クラスで合計してのクラス対抗戦も同時に行いました。ちょっとした体育祭の経済版というのか、こうしたクラス対抗意識が一層各班の投資意識や団結力、モチベーションの向上につながるのではと考えての試みです。

この試みが、ラストのターンでまさかの展開に発展します。それは、各班バラバラに散らばっていたあるクラスの生徒が突然先生の元に集まりはじめ、何かヒソヒソと話しだしました。そしてシンキングタイムの終了と同時にみんなが集合写真のように一塊になって最後の結果を待つ状態に。
私たち集計側は、各班の投資行動がシステム上見られるようになっているので、状況を把握してその理由を知ります。

「クラスの全チームが同じ国に投資をしておる…!!」

その様子を見てか、隣のクラスでも同様の動きが…!なんというドラマチックな展開…主催者はもう、彼らのそのキラキラした表情を見るだけでただただ…キュンキュンしっぱなしです爆。個々のチームとしてしっかりと相場を見つめながら取り組んだチームも、クラスが一致団結して臨むのも、それぞれが「自分たちらしい投資」を見出した一つの形。

楽しみ方も取り組み方も自分たちで決める

投資体験ゲーム。私たちが敷いたルールは、あくまで投資による資産の上昇を競うことと、ちょっとした競争心を煽る仕組みのみ。彼らはそこに自分たちで新たな方針を定め、自分たちらしいチャレンジの仕方を明示してくれました。
投資体験ゲームの冒頭は、こんな言葉からスタートします。

投資をする上での常識的な考え方もセオリーも、主催側は一切提供しません。自分たちで取り組みながら、自分たちなりに試行錯誤してチャレンジしながら、そこで気づいたことを大切にしてもらいたい。そんな思いが込められています。
そしてみんな、教わったものではなく「自分で見つけた気づき」だからこそ、誇らしく私たちに語ってくれます。

結果だけでなく行動にもフォーカスを

そうした取り組みをできるだけキャッチアップして、みんなに公表できるように考えたのが「部門賞」です。各プレイヤーの投資傾向をさまざまな角度でスコア化し、特徴のあったチームを表彰します。

シャープレシオ等実際にファンドの評価で用いられる指数を取り入れたり、独自のアルゴリズムを組んでみたり、常に検証を繰り返しながら精度を高めています。
現在で6部門11の賞がありますが、近々もう1部門増えそうです汗。

教育現場に「投資」という考えを届ける意義

多くの教育現場では、まだまだ「投資=ギャンブル」という印象が根強く残っています。「投資体験ゲーム」というワードが一層それを助長してしまっているとも言えますが…汗。
私たちも何度もこのタイトルでいくべきか否か、多くの方からも「タイトルで敬遠されてしまわないか」といった声もいただきながら、そんな価値観を変えたいからこそやっていることだし、あえてこのタイトルでチャレンジしてみよう、と意固地になってやっています笑。

本来の「投資」とは、お金を増やすための単なる手段だけではありません。自分の持つ 時間・お金・知識・経験といった資産をどう活かすか を考えながら、自らの価値を高めていく「自己投資」がその根本にあることをきちんと伝えていくことも私たちの責務だと考えています。

昨今の教育現場でも、VUCAといわれる答えのない時代においては、「正解を覚える力」よりも「自分で考え、判断し、行動する力」が求められるようになりました。
その力を育む上で一番大切なこと。私たちは「まず興味を持つこと」だと考えています。興味を持つから自分ごとになる。自分ごとになるから率先的に考えて行動できる。

株や経済の話にとどまらず、“どんな選択をすれば自分や社会にとってより良い未来をつくれるか”を考えるきっかけになる。それが、私たちが教育現場で「投資」というテーマを扱う意義だと考えています。そしてこうした価値観を共有できる場として、学校は非常に良い環境です。お金や経済について話せることって、実は大人になってからだとなかなか難しいこと。だからこそ、若いうちから話せる環境を提供したいと考えています。

投資体験ゲームが「ゲーム」である理由は、面白さに極振りして、まずは興味を持ってもらおう。自分の資産が変化する体験を通じて、世界の出来事を自分ごととして捉え、自らの意思で一歩社会に踏み込んでみてほしい。私たちはそれをCURIATION!(やってみたいがはじまる)と銘打って活動しています。

それは言い換えると、私たち自身がもっと若い時にこんな体験ができたらな、こんなことを話せる環境があったらな、そんなあったらよかったなを形にする活動でもあります。

ゲームを主催しながら彼らをどこか羨ましく思う瞬間。それが私たちの存在意義みたいなものなんです。今回の投資体験ゲームは、そんなことをひしひしと感じさせてくれる素敵な時間でした。

©️一般社団法人CURIATION